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電気ジプニー、マカティ市で試験開始
国内初の電気を動力源とするジプニー(Eジプニー)の試験導入が4日、首都圏マカティ市で始まった。平日には77万7,000台の車両が往来するとされる同市の主要道路などで今後3カ月にわたり走行テストが実施され、技術、商業、環境などの側面から国内全土での普及に向けた評価が行われる予定だ。
Eジプニー事業は、環境保護団体のグリーンピースとグリーン・リニューアブル・インデペンデント・パワー・プロデューサー(GRIPP)、太陽光パネルの生産などを手掛けるソーラー・エレクトリックが大気汚染物質の排出削減を目的に推進するもので、この日は各団体の代表とビナイ・マカティ市長が導入に関する覚書を交わした。
試験運転を経て実用化を目指す計画で、現時点で「乗客の有無、運行ルートなど具体的な試験方法は未定」(GRIPP関係者)だが、グリーンピースで東南アジア地域のプロモーション・ディレクターを務めるボン・ヘルナンデス氏は4日、NNAに対し「3カ月にわたるマカティ市のテストで成功を収め次第、事業を加速する」と説明。ビナイ市長もテストの結果をみて追加導入を検討する方針を示している。
車両を供給するソーラー・エレクトリックのパンチ・パケット社長は、商業ベースでの普及に意欲を見せる。同社長はNNAの取材に対し「マカティ市と並行して、ネグロスオキシデンタル州バコロド、パラワン州プエルトプリンセサ、ベンゲット州バギオなどを候補に、試験地域を今月中に2カ所、来月には3カ所増やす予定」と明かしている。
同社長によれば、今回発表したジプニーは中国製車両をベースに同社が製作した。後部座席に最大12人を収容。6ボルトのバッテリー12個を搭載し、8時間ほどの充電で120キロメートルの走行が可能という。商業稼働にあたっては「1台55万ペソで販売する見通し」と述べている。
また、近く導入予定の2代目車両は太陽光パネルを搭載し、バッテリーとの併用で走行可能距離が150キロメールに拡大すると説明。販売価格は70万ペソを予定しているという。
この事業では運転手の生活環境の改善も狙う。パケット社長は「1日の収入が3倍に拡大する」と主張するが、一部関係者の間では、充電時間に対して実動時間が短いこと、充電コストや充電場所が不明瞭な点などを理由に実用化を疑問視する見方もあるようだ。
環境対応型のジプニーとしては、日系の非政府組織(NGO)エコス環境財団が燃料源をディーゼル燃料(軽油)から液化石油ガス(LPG)に転換したジプニーを提案しているほか、車両用LPGの販売を手掛けるマクロLPGが軽油とLPGの併用タイプを発表している。
(2007年7月NNA)
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